大和三大観音 あぢさゐ回廊

青葉繁る新緑の美しい季節となりました。長谷寺では、本年も西国第六番の壷阪寺、第七番の岡寺と協力して『大和三大観音 あぢさゐ回廊』を実施いたします。
仁王門をくぐって登廊をまっすぐ進んだところに『嵐の坂』と呼ばれる左右をあじさいに挟まれた石段があります。ここは古来より「やまおろし」という山上から吹き降りる強い風の通り道でありました。この嵐の坂に、期間を通じておよそ300鉢の色とりどりのあじさいの鉢植えを並べます。石段は自由に往来ができますので、ぜひ多くのあじさいの花をお近くでご覧いただければと思います。
また、本堂横の納経所におきましては、嵐の坂とあじさいをデザインした期間限定の切絵御朱印を授与いたします。壷阪寺、岡寺においてもそれぞれのお寺の雰囲気を盛り込んだ切絵御朱印を用意しておりますので、この機会に三ヶ寺の観音巡りとあじさい巡り、そして切絵御朱印集めを行ってみてはいかがでしょうか。

令和5年5月27日(土)~7月9日(日)
期間限定 あぢさゐ回廊 切絵御朱印 1,000円
特製台紙 300円
※あぢさゐ回廊の見学には入山料が必要になります。
令和5年の特別拝観期間中まで、長谷寺観音の数多くある御霊験のエピソードを御朱印にした、特別拝観大観音御霊験御朱印「わらしべ長者」をお授けしております。危篤な青年侍に待ち受けるご利益をあらわし、みかん、反物、馬、屋敷、そして青年侍の持つは「わらしべ」は筆書きをしております。令和5年7月9日までのお授けとなります。

本年令和五年は弘法大師空海がお生まれになり、ちょうど1250年を迎えました。
それを記念して、空海の幼少の頃、真魚(まお)と呼ばれていた頃のお姿をイメージし、若葉色を加えた御朱印をお授けしており、令和5年が終わる12月末までとなります。



今年もぼたんが咲いてくれました。例年以上に大きく、そして艶やかに。

「長谷寺のぼたんは屋根で咲く」と、言われていた頃があります、いまから40年ほど前でしょうか。登廊(のぼりろう)脇の両牡丹園にはたくさんのぼたんが植っており、そのぼたんが大きく茎を伸ばし、登廊の屋根に届きそうだったそうです。
昔の写真を見ると今より葉も大きく、植っている地面が見えないほどで、ぼたんの花も大きく確かに屋根に届きそうな程、元気なぼたんが咲いていました。

それがどういうわけか、近年花が小さくなってきており、毎年見ている我々はその徐々とした変化に気づけずにおりました。ある時、長谷寺のメールに、久しぶりに祖母とぼたんの時期にお参りした、祖母が言うにはもっと長谷寺のぼたんは大きかったといい、上述の「長谷寺のぼたんは屋根で咲く」という言葉を教えてくれたと言うのです。

毎年咲いてくれるぼたん、咲いてくれるから当たり前のように今年も「大きく美しい」と錯覚していたようです。手塩にかけられたぼたんの大きさを目の当たりこれではだめだと改善を初めたのが4年前です。ちょうどコロナ禍が始まった頃。
その年は人が集まるような状況を避けるため、花を刈り取り見れないように対応しました。この機会にぼたんの地質改善と養分の補給を促し、来年以降の花の大きさ、見栄えを改善しようと始めました。

ようやく今年、大きな花をつけたぼたん、例年より大きくそして艶やかになった美しいぼたん、屋根までは届かないまでも、地面が見えないほど大きな葉をひろげ、芳しい香りを湛えたぼたんが咲いてくれました。


ただ、咲く時期が早すぎた、、、


気候のせいでしょう、桜も例年より早く開花し、近年稀に見る早い時期にぼたんが満開を迎えました。残念でなりません。鉢植えの牡丹を登廊に配置して、身近にぼたんを楽しんでいただけるようにしております。地植えのぼたんも盛りを過ぎたとはいえまだ咲いてくれているぼたんもありますので、ぜひ見に来て欲しいです。

初瀬地域情報

Infromation from...

ページトップに戻る