2022.10.17 / お知らせ
「こもりくの初瀬 祈りのかたち」 特別展開催
長谷寺のある奈良県桜井市のお隣り、古き万葉の里である明日香村の万葉文化館におきまして、特別展「こもりくの初瀬 祈りのかたち」が開催されます。
いにしえより泊瀬(初瀬)の地は、身を清めて精進潔斎を行う場所であると同時に死者を弔う場所でありました。古代人は泊瀬を聖地として特別視し、柿本人麻呂は万葉集において、
隠口(こもりく)の泊瀬(はつせ)の山の山の際(ま)にいさよふ雲は妹(いも)にかもあらむ
(泊瀬の山にただよう雲は、亡くなり葬られたあの娘子であろうか)
という歌を詠んでいます。その聖地にやがて長谷観音が祀られ、多くの老若男女の信仰を集めることとなりました。現代においても、さまざまな悩み・苦しみからの解放を求めて多くの人々が観音様の足元につどい、祈りを捧げています。
この度の特別展においては、長谷寺に伝わる宝物をはじめ、ゆかりのある貴重な品々が展示されます。また、展示室中央には全長16メートルを誇る観音大画軸のレプリカも設置され、長谷観音の大きさを実感できるようになっています。
どうぞ、この秋の良き日に長谷寺にお越しの上、美しい紅葉を楽しんでいただき、万葉文化館にも足を運んでいただきまして、長谷寺の歴史・文化についてもご理解を深めていただければ幸いでございます。
万葉文化館 特別展「こもりくの初瀬 祈りのかたち」
期 間 10月15日(土)から11月27日(日)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日休館)
観覧料 一般1,000円 高校・大学生500円 小・中学生300円