2/29 うめ

人はいさ 心も知らず ふるさとは

花ぞ昔の 香ににほひける


百人一首にも歌われるこの句は平安時代の歌人、

紀貫之の句というのは有名な話です。

しかしこの句の中の「花ぞ」の花が長谷寺の

梅の花というのはあまり知られていない事実です。

満開まではあと少しでしょうか、しかし

昔と変わらず芳しい香をただよわせています。



こちらは「居士林」という建物の中にある紅梅。

その昔、平安の貴族達は庭にこぞって

梅を植えたとか。



枝垂れ梅も咲いています。

この時期は人が少ないので、ゆっくり境内を散策できます。


あべのハルカス美術館で「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」展

が催されていますが、21日日曜日にハルカス美術館の前で

法話と声明(しょうみょう)の公演をしました。

美術館前には100人を超える方々にお越しいただき、

長谷寺の縁起や古くから伝わる観音さまの

ご霊験のお話をしました。



その後、長谷寺で修行をしている僧侶6名による、日々の

朝の勤行に声明(しょうみょう)を加え、披露いたしました。



声明(しょうみょう)というのは古代インドから伝わる

お経にメロディをつけ、お唱えします。日本の声楽の

原点になるものです。

次回の公演は2月28日、3月6日になります。

ぜひ長谷寺の原風景を感じていただきたいです。
追難会(ついなえ)とも呼ばれる、だだおしは

閻魔大王より頂いた、閻浮檀金(えんぶだごん)の

宝印、檀陀印(だんだいん)を”押す”

ことからと言われています。



その法力は絶大で、災難の象徴である鬼を退散させます。

松明を持った鬼がお堂を巡る時、その火の粉を被ると

息災に過ごせると言われてます。



そのだだおしの様子を動画にしましたので、

ご覧ください。

14日は修二会結願だだおし法要の為『本尊大観音尊像春季特別拝観』の受付は14時までとなります。
あべのハルカス「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」展の記念品散華授与は拝観時間内で受付いたします。
ご協力お願いいたします。
2月14日というと...

違います。

春を呼ぶ行事、「だだおし」です。



正月朔日からの修正会(しゅしょうえ)修二会(しゅにえ)

の締めくくりの行事になります。



長谷寺の節分の豆撒きでは「福は内」のみ

です。それはその後に控える「だだおし」で

鬼を追い出すためです。



僧侶が加持祈祷した牛玉札(ごおうふだ)の法力により

鬼を退散させるのです。



そして堂外に出た鬼は、松明を伴い

のたうち回るのです。



なぜ春を呼ぶかと言いますと、

ちょうどこの時期が旧暦の正月に当たる

ためです。



またこの時期、朔日草(ついたちそう)とも呼ばれる

福寿草(ふくじゅそう)が咲き始めます。

今年の咲き始めも2月8日、

旧暦の正月朔日でした。



古くから伝わる、長谷寺の「だだおし」

素朴な鬼の晴れ舞台、どうぞご覧いただきたいと思います。

「だだおし」について

初瀬地域情報

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