11月8日の今日は立冬、暦では冬になりました。暑い日が長かったせいか”寒さ”を懐かしく感じます。

去年の同じ時期の紅葉の色づきを見ると、今年は若干遅いようですが、今週末に気温が下がる予報。今月末あたりから綺麗な紅葉が観れるのではないかと思います。

長谷寺は昔から紅葉の名所だったようで、初瀬の地で詠まれた歌が残っています。その中で特に有名なのが、大伴坂上郎女が詠んだ。

こもりくの初瀬の山は色づきぬ しぐれの雨は降りにけらしも

でしょう。作者のいる場所から、初瀬の地の紅葉が色づいて綺麗だろうなと、何度となく紅葉期に来たであろう初瀬を、時雨が降った時に想像して詠んでいます。

長谷寺本堂にはこの歌を刻んだ碑があります。昭和を代表する作家、里見弴が墨書したもので、「登廊」登ってすぐ右手にありますので、探してみてください。

牡丹の状況

5月5日は端午の節句、そして今日から季節は夏です。満開を迎えた牡丹はその勢いを緩め、のんびりしたご様子。鉢植えの牡丹が代わりに権勢を奮っています。

さて、譲位に伴い改元した「令和」になり、5日が経ちました。振り返れば「平成」は個人が活躍できる時代でした。

しかしその陰で、長く続いた不況や、組織の庇護を受けられず生きにくい方が増えたのも事実ですね。この新しい「令和」ではもう一度「和」の力を高めたいですね。

日本の伝統や文化は「和」を貴びます。和とは”輪”であり、それが大きくなれば”大和”ですね。この奈良の地から、それが高まればいいなと思います。

福寿草

二十四節気の雨水が過ぎました。乾燥し、冷えた空気と大地の中に潤いと温もりを少し感じるようになりました。

その陽気を感じ、牡丹園では福寿草が咲き、境内では梅がほころび、その香りがふとした時に香ります。

ゆっくりと花の時期に向け季節は巡ります。

すっかり冬ざれた長谷寺ですが、牡丹が咲きました。菰をかぶった姿が愛らしいですね。今年は例年より気温が高く、牡丹の開花も5日ほど早いようです。

冬は薄鈍色の空の広がる曇天が続きますが、その中に少し彩りを添えてくれます。また、日も短く暗くなるのも早いので、登廊の釣り灯籠に火が灯る事が多くなります。

寒い時期ですので、ご参拝には暖かくしてください。春の賑やかな雰囲気と違い、冬は参拝者も少なく、静かに、そしてゆっくりと観音様にお参りができます。

門前では温かいお茶の販売が増えますので、暖をとってお楽しみください。


冬紅葉

朝夕、一段と寒く、合掌する手もかじかんできました。寒暖が増すと、葉の色づき鮮やかに、払暁の光を透かした赤は朱に染まっています。

暁天の太鼓、轟く山内は、諸仏が経行し、諸天、神祗在します事も宜なるかな。

今年最後の彩り豊かなこの時期、散り際の紅葉、冬紅葉。

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