11月8日の今日は立冬、暦では冬になりました。暑い日が長かったせいか”寒さ”を懐かしく感じます。
去年の同じ時期の紅葉の色づきを見ると、今年は若干遅いようですが、今週末に気温が下がる予報。今月末あたりから綺麗な紅葉が観れるのではないかと思います。
長谷寺は昔から紅葉の名所だったようで、初瀬の地で詠まれた歌が残っています。その中で特に有名なのが、大伴坂上郎女が詠んだ。
こもりくの初瀬の山は色づきぬ しぐれの雨は降りにけらしも
でしょう。作者のいる場所から、初瀬の地の紅葉が色づいて綺麗だろうなと、何度となく紅葉期に来たであろう初瀬を、時雨が降った時に想像して詠んでいます。
長谷寺本堂にはこの歌を刻んだ碑があります。昭和を代表する作家、里見弴が墨書したもので、「登廊」登ってすぐ右手にありますので、探してみてください。