新しい年を迎え平和と安定を願い元旦より、7日まで修正会、続く2月8日から14日まで修二会を厳修しております。最終日の2月14日には「だだおし」法要があり、奈良を代表する追儺会、鬼追い、松明行事となっています。

修正会・修二会では「十一面悔過」を修しており、それは「東大寺お水取り」と同じ作法です。長谷寺では16世紀に密教寺院になったこともあり、古くからの作法と密教の教理に基づき法要が組み立てられ、”声明”が多分に唱えられます。

修正会・修二会で声明を、そして「だだおし」では150キロもの大松明を持った鬼が本堂をのたうち回り、その様子は見る人を驚かせ、迫力があり、火が近づくと熱さを感じる事になるでしょう。

この時期の長谷寺は「花の御寺」とは違った楽しみ方があり、別の長谷寺が見えてくるのではないでしょうか。是非一度見に来てください。

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冬至になり、年の瀬もさし迫ってまいりました。今朝(12/23)などは今冬初の雪が積もっていました。

平成最後の年で、令和元年もあと僅かです。思い返すと年明け早々地震があり、その後も台風による水害、そして首里城の火災など痛ましいことがありました。しかし、ノーベル賞の受賞やラグビーW杯で8強、そして天皇の譲位、改元など喜ばしいことも沢山ありました。

皆様はどのような年になり、そしてどのような年にして来られたのでしょうか?人それぞれが、それぞれの年を過ごされたことと思います。

本年最後の大晦日や元旦にはお参りされる方も多いと思います。長谷寺では「観音万灯会」を開催し、参道に沢山の灯籠を並べ、長谷観音さまへと誘います。

点灯は大晦日19時から翌日の朝5時まで、以降は1日、2日、3日の17時から20時までになります。入山料、駐車場は無料ですが、混み合いますのでご注意ください。

また、大晦日の16時からは観音様の帳を閉める閉帳法要があり、0時の開帳法要までの間は観音さまのお姿を見る事ができませんの合わせてご注意ください。

正月1日になり、すぐの開帳法要が1日初めの観音さまへの祈りであるので、平時の朝勤行はなく、それに伴い正月1日だけは毎朝の「祈りの回廊」はありません。大晦日23時ぐらいにお参りをして、ご一緒に長谷観音さまの帳が開き、お目見えをお迎えするのがお勧めの参拝になります。その際、振る舞いのお餅と甘酒があります。

来年は子年、大黒天の使いもねずみです。長谷寺にはそのねずみに因んだ「ねずみくじ」があります。くじを引いてその年の”運”を確かめるのも良いですね。

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今回、我々は長谷観音の用材が育った山に登山いたしました。地元では長谷観音の故地である事が今でも伝承されており、それを示す絵図には三つの頂を持つ嶽山が観音霊木があった山で、その真ん中の頂に昔は観音を祀る堂宇があったが江戸時代に山の中腹に移されたと伝えています。その後近年になり、里まで降ろされ、今はその跡のみが残っています。

『長谷寺縁起文』には、長谷寺開山にして、西国観音霊場を草創された徳道上人が初瀬の地に、人々の諸願成就のため観音像を作ろうと志し、用材を探すため師である道明に相談した。すると道明は神河(今の初瀬川)に祟りをなす霊木が捨て置かれているがこれを使うと良い、と伝えた。実はその前日の晩に道明は霊木の夢を見ており、まさにこれが奇瑞である確信したという。

その夢の中で霊木に付き従う翁が言うには、近江国三尾前山の白蓮華谷に長く横たわっていた霊木が継体天皇の時代(517年)に洪水で志賀郡大津の里に流れ出て、数奇な運命に流され、初瀬川に捨て置かれたと言います。三尾前山白蓮華谷に長く横たわっていた場所こそが以前長谷寺が建立した碑が立つ場所付近と考えており、その霊木が育った山が今回登った嶽山と考えられます。

山自体は500mほどの低山ではありますが、その道中は粘土層あり、堆積層ありの洗掘による歩きにくい山道でした。2時間ほどで山頂に着き、中腹のお堂跡と山頂の石像の観音様に法楽を捧げました。長谷観音の黎明の時代に想いを馳せ、感慨もひとしおでした。

聞くとこの山は奈良時代には杣山(材木を切り出す山の事)として東大寺や法隆寺に材木を輸出する場所であったそうです。今は松などの低木が閑散として生えており、1500年ほど前との植生の違いを感じました。

琵琶湖の景観も綺麗でちょっとした登山としても楽しめますので、お近くに来られましたら登られるのはいかがでしょうか。

長谷寺では豊山派の法流を後継に伝えるための「大伝法院流伝法灌頂」が終わり、寒さを感じるようになりました。

先般の台風では有難い事に長谷寺には大きな被害は無かったのですが、日が経つにつれ関東地方、東北地方の東日本で水害の大きさを伝え聞くこととなりました。

犠牲になられた方もおられ、痛ましこととなり、残された遺族の方々は悲しみも癒されぬまま、住む家もなくなり辛い思いをされていることでしょう。また、壊れたものや汚れたものを処分し、元に戻そうと懸命にされている方々に少しでも活力がもたらされる事をご祈念申し上げます。

今般、10月12日から12月1日まで秋季の特別拝観が行われております。大きな観音さまのお御足に触れお参りを頂きますが、よく見ていただくとそのお御足は漆が顕れ綺麗に光ってはいますが、傷だらけです。それは、人々の思いや願いを受け止め、身を呈してその想いに向き合っているからです。

蓮台という清浄無垢な台(うてな)には乗らず、岩座にお立ちになるのは、人の世にいる証左でもあります。さらに錫杖は地蔵の徳を併せ持つとされていますが、地蔵のように市井に出て、方々を行脚されているお姿なのです。

人々の助けを求める”声”に、その二十二もある耳で観じ、今まさに向かおうとしている、長谷に来ずとも念じれば観音さまは大慈悲心を発露して人々の前に姿を変えて現れるとされています。大慈悲心とは人を思いやり、労わり、辛い思いをされている方の心を観音ご自身の心とされる事です。

どうか、今回の被害に遭われた方々に観音さまの大慈悲が垂れたもう事を切に願う次第です。

念彼観音力

10月12日より「もみじまつり」期間となり特別拝観と宗宝蔵の拝観が始まります。しかし12日は勢力の強い台風が最接近し、天候が荒れることが予想されますので、宗宝蔵の拝観は中止とさせていただきます。

なお、特別拝観は予定通り開催いたしますが、不要不急の外出は控え、可能であれば日にちを変更してご参拝ください。

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