長谷寺のある奈良県桜井市のお隣り、古き万葉の里である明日香村の万葉文化館におきまして、特別展「こもりくの初瀬 祈りのかたち」が開催されます。
 いにしえより泊瀬(初瀬)の地は、身を清めて精進潔斎を行う場所であると同時に死者を弔う場所でありました。古代人は泊瀬を聖地として特別視し、柿本人麻呂は万葉集において、

隠口(こもりく)の泊瀬(はつせ)の山の山の際(ま)にいさよふ雲は妹(いも)にかもあらむ
(泊瀬の山にただよう雲は、亡くなり葬られたあの娘子であろうか)

 という歌を詠んでいます。その聖地にやがて長谷観音が祀られ、多くの老若男女の信仰を集めることとなりました。現代においても、さまざまな悩み・苦しみからの解放を求めて多くの人々が観音様の足元につどい、祈りを捧げています。
 この度の特別展においては、長谷寺に伝わる宝物をはじめ、ゆかりのある貴重な品々が展示されます。また、展示室中央には全長16メートルを誇る観音大画軸のレプリカも設置され、長谷観音の大きさを実感できるようになっています。
 どうぞ、この秋の良き日に長谷寺にお越しの上、美しい紅葉を楽しんでいただき、万葉文化館にも足を運んでいただきまして、長谷寺の歴史・文化についてもご理解を深めていただければ幸いでございます。

万葉文化館 特別展「こもりくの初瀬 祈りのかたち」
期 間 10月15日(土)から11月27日(日)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日休館)
観覧料 一般1,000円 高校・大学生500円 小・中学生300円
大和三大観音 もみじ回廊

 初夏にご好評をいただきました『あぢさゐ回廊』に続き、今秋も西国第六番の壷阪寺様、西国第七番の岡寺様と協力して『大和三大観音 もみじ回廊』を実施することとなりました。
 紅く染まる紅葉と美しい宝塔をメインテーマに、趣向を凝らした期間限定のもみじ切絵御朱印を各寺院ごとに用意いたしました。また、特製台紙に切絵御朱印を貼っていただくことにより、切絵の紅葉と宝塔が鮮やかに色付きます。ご参拝の日付も切絵に記されますので、秋の思い出として特製台紙とご一緒にお求めいただければと思います。
 西国三十三所観音霊場を巡拝している方も、紅葉の名所を巡る予定の方も、ぜひこの機会に、壷阪寺、岡寺、長谷寺の三寺院をお参りしてみてはいかがでしょうか。

令和4年10月8日(土)~12月11日(日)
期間限定 もみじ切絵御朱印 1,000円
特製台紙 300円
※各寺院の納経所において授与いたします。


今年も下の廊(第一回廊)の直ぐの階段、嵐の坂において鉢植えのあじさいを用意して楽しんでいただける様にいたしました。

昨年よりも鉢数と大きさを増し、200鉢の紫陽花用意しております。元々あじさいの多い場所にさらに多くあじさいを用意しました。

嵐の語源は「やまおろし」のおろしの事で、古来からこの坂では吹きおろす風の涼しげな場所です。暑くなってきたこの時期に吹きおろす風を感じながら鮮やかなあじさいを楽しんでください。

また、今年は同じ奈良の西国霊場である壺阪寺、岡寺とを巡って各お寺のあじさいを楽しんでいただける「大和三大観音 あぢさゐ回廊」というあじさい巡りを始めます。

三つのお寺がそれぞれ趣向を凝らしてあじさいを植栽し、さらにその紫陽花にちなんだ切り絵を限定でお授けしております。

ぜひこの機会に中南和の古寺をお参りしてみてください。きっとあじさいが、観音様がみなさまを癒してくださいます。


大講堂特別拝観 期間延長のお知らせ

長谷寺におきましては、現在「本堂大観音特別拝観」および「本坊大講堂特別拝観」を感染症対策に十分気を配りながら開催しております。
お客様より、あじさいの時期に本坊大講堂の拝観を行いたいとのご要望をいただきましたので、拝観期間をおよそ1ヶ月延長することにいたしました。
 あじさいは六月中旬頃から見ごろになります。今年も嵐の坂に鉢植えのあじさいを多数設置する予定をしており、ご参拝の皆様に楽しんでいただけるように準備を整えておりますので、ぜひご来山の上ご鑑賞いただければ有難く思います。

〜特別拝観期間〜
 本坊大講堂特別拝観 3月1日〜6月5日 → 3月1日〜6月30日(木)
 
 
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毎年行なっている、人々の災厄を払う「だだおし」行事ですが、本年も昨年同様に関係者のみの参列とさせていただきます。

感染症の勢い甚だしく、大きな火を使う「だだおし」は感染症対策のアルコール類への引火も考慮せざるを得ず、今年も参列を控えるという判断をした事に大変心苦しく感じております。

しかし、昨年と同様にライブ配信を行い、長谷寺の「だだおし」をご自宅で、或いは電車内で、パソコン、テレビ、タブレット、スマートフォンなどでご覧いただき、「だだおし」を観じていただきたいと思います。

この「だだおし」は2月8日から始まる修二会の結願にあたる行事で、2月8日から長谷寺の内舞台に「だだおし」の鬼が持つ130キロの大松明を展示することといたしました。

修二会は毎日14時から始めます。その法要では真言宗の声明(しょうみょう)がたくさん唱えられるので、真言宗独特の雰囲気を味わうことができます。

声明(しょうみょう)はインドから伝わった宗教声楽で、真言宗では数々の流派が存在します。殊に長谷寺では、「豊山声明」とも言われ四季折々の風景と大きな観音様がいらっしゃる空間で唱えられてきたため、抑揚にとみ、力強い唱え方がなされます。

災厄の象徴である鬼を払うのは邪を払う事に特に験のある「牛玉札(ごおうふだ)」です。今年もその牛玉札をお求めできるようにしております。2月14日の「だだおし」が終わりましたらそのお札をご自宅に郵送させていただきます。

また、「だだおし」の松明の”炭”は無病息災のお守りになるとされ、参列の方はこぞってその”炭”を求めたとあります。そちらもお求めいただけるよう、袋に入れて「だだおし」終了後にお求めいただけますので、本堂窓口にお越しください。

牛玉札申し込みフォーム

長谷寺YouTubeチャンネル
「だだおし」ライブ配信は長谷寺YouTubeチャンネルにて行います。この機会にチャンネルを登録して通知をオンにしていただけると、配信が始まった時にお知らせが届きます。

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