2020.04.08 / お知らせ
十一面観音の疫病封じ
4月5日の読売新聞、13面から始まる#紡ぐプロジェクト の中に長谷寺の観音さまが紹介されていました。
文化庁主任文化財調査官の奥健夫氏が「十一面観音疫病封じ伝説」と題して日本に仏教伝来されての黎明期にすでに十一面観音に疫病平癒を祈願していた事を紹介しています。
そもそも十一面観音の功徳、十種勝利の第一に「離諸疾病」とあり、病気を防ぐ事が最も人々が求め、十一面観音がこの時期に多く作られたようです。また、東大寺の修二会を始め、長谷寺の修二会でも「疫病平癒」のために十一面悔過作法が行われています。
現在は衛生環境も良くなり、流行病で困ることが少なくなりましたが、昔から人々は「疫病」に悩まされていました。そして今、新型コロナウイルスが猛威を奮っています。
『長谷寺縁起文』には長谷観音の建造の話が出てきますが、その中で、高島から流れ出た楠の霊木(観音の原木)が大津の港に止まり、村々に災い(火事や疫病)をもたらしていた。西国を開いた徳道上人がその霊木に目をつけ十一面観音の形を与えると、その災を治めたとしています。
また、『長谷寺験記』に初代の観音様が燃えた際、頂上仏面だけが飛んで境内の棕梠に落ちた。新造の観音様を作ったが疫病が起こり、棕梠に落ちた頂上仏面に差し替えると治ったとしています。
我々はその観音様に毎朝、コロナ禍が治るようご祈願しています。観音慈悲が速疾に顕現するように、「念彼観音力」と何度も何度も...
紡ぐプロジェクト「十一面観音疫病封じ伝説」記事全文
文化庁主任文化財調査官の奥健夫氏が「十一面観音疫病封じ伝説」と題して日本に仏教伝来されての黎明期にすでに十一面観音に疫病平癒を祈願していた事を紹介しています。
そもそも十一面観音の功徳、十種勝利の第一に「離諸疾病」とあり、病気を防ぐ事が最も人々が求め、十一面観音がこの時期に多く作られたようです。また、東大寺の修二会を始め、長谷寺の修二会でも「疫病平癒」のために十一面悔過作法が行われています。
現在は衛生環境も良くなり、流行病で困ることが少なくなりましたが、昔から人々は「疫病」に悩まされていました。そして今、新型コロナウイルスが猛威を奮っています。
『長谷寺縁起文』には長谷観音の建造の話が出てきますが、その中で、高島から流れ出た楠の霊木(観音の原木)が大津の港に止まり、村々に災い(火事や疫病)をもたらしていた。西国を開いた徳道上人がその霊木に目をつけ十一面観音の形を与えると、その災を治めたとしています。
また、『長谷寺験記』に初代の観音様が燃えた際、頂上仏面だけが飛んで境内の棕梠に落ちた。新造の観音様を作ったが疫病が起こり、棕梠に落ちた頂上仏面に差し替えると治ったとしています。
我々はその観音様に毎朝、コロナ禍が治るようご祈願しています。観音慈悲が速疾に顕現するように、「念彼観音力」と何度も何度も...
紡ぐプロジェクト「十一面観音疫病封じ伝説」記事全文